はじめに
私の人生の師匠である小宮コンサルタンツの小宮一慶さんにお会いしてきました。
年に一度開催される、経営コンサルタント養成講座のOB合同セッションに参加してきました。今年も非常に学びが多かったため、アウトプットします。 私は29歳の時に小宮コンサルタンツさんの経営コンサルタント養成講座に1年間通いました。私は6期生です。今年は13期生になるそうです。
「美しい絵画を見ると、直感力が上がるのはなぜか?」
まずはじめに、小宮さんから、「美しい絵画を見ると、直感力が上がるのはなぜか?」という質問をいただきました。私なりに解釈した要約をまとめます。
- 美術館にある作品は、多くの人が見て美しいと思う絵 が展示されている
- 美しい絵画を見ることで、自分の感覚がずれていないか確認できる
- 日頃から多くの人たちが美しいと思うものを見続けることで、直感的に美しいか美しくないかが判断できるようになる
- 真・善・美の3つが大切
- すべての人がいいと思える感覚はない
- しかし、多くの人が良いと思う善はある
- この感覚を持たないと、経営判断はできない
- 感覚の基礎をつくるために学ぶ
- なにが「真」なのか?
- なにが「善」なのか?
- なにが「美」なのか?
- 多くの人が「よい」と言っているものがある
- 長い間、人が良いと言ってきたものを学ぶ
- 仏教
- 論語
- 聖書
- など
- 人は2000年も生きられない
- 古典に学ぶ
- 美意識の感覚は個人的な主観であり、世の中の感覚からずれていたとしても、社会的には大きな問題にはなりにくい
- しかし、善がずれると大変
- そういう人がリーダーだと社会が大変
自分の独りよがりの感覚ではなく、「世間の興味関心に自分を合わせるべし」と教えていただきました。小宮さんの書籍に何度も出てくるお話ですが、改めて勉強になりました。 私は美術の知識は皆無で、息子と一緒にEテレのびじゅちゅーんを見るくらいなのですが、この機会に世界の名画を見てみたいと思います。
マクロ経済分析発表
経営コンサルタント養成講座に参加した受講生は、1年間毎日、日経新聞を読み、記事と記事の関連付けを行い、世の中の事象に対して仮説を立てて、小宮さんに対して発表を行います。受講者の発表に対して、小宮さんからのフィードバックをいただきます。
私も卒業してから、今でも日経新聞の一面から読む、ということを習慣づけています。私は一時期エンジニアではなく、コンサルタント業に携わっていた期間があります。 その間は、世の中の様々な事象に対して仮説を立てるような読み方をしていましたが、エンジニアに戻った今では、自分の専門領域である IT や、クラウドコンピューティングなどを通じて世の中の流れを見るようにしています。
今回私が発表した資料はこちらです。
www.slideshare.net
自分なりに 世の中が求める IT 人材の定義について仮説を立て、お話をさせていただきました。小宮さんからは、「なかなか面白い発表だった」と言っていただけて、とても嬉しかったです。 また、他の参加者の方の発表も非常に勉強になりました。
グループワーク1「これからの経営に必要なこと」
マクロ経済分析発表の後は、各グループに分かれてワークショップを行いました。テーマは「これからの経営に必要なこと」です。
私たちのグループでは、まず「これからの世の中がどうなっていくのか」について話し合いを行いました。私たちのグループで考えたのは下記3点です。
- 人間が理解するスピードよりも、技術が進化するスピードの方が早くなっていく
- 道具が便利になった結果、人間が考える機会が減っていく(モバイルsuica のオートチャージで運賃を全く見ないなど)
- 外部環境の変化がますます早くなっていく
また30年前になかったものや、30年で消えたものを話し合いました。カーシェアリングやメルカリなど物のシェアするという価値観自体が30年前にはなかったように思います。リソースをシェアするという意味では、クラウドもシェアリングの一つだと言えると思います。
このような外部環境の変化を踏まえて、私たちのグループでは以下の4つをこれからの経営に必要なこととして、結論づけました。
- お客様第一という理念、考え方
- 経営者自身が最も勉強するということ
- 人間力を向上させること
- 今はまだ存在しない仕事を創ること
この他に、現金、という意見もありました。
結論づけた後は、各グループ毎に小宮さんの前で発表を行い、他のグループの人達や小宮さんと一緒に議論を行いました。
グループワーク2「経営コンサルタント養成講座で学んだことをどう活用しているか」
受講者全員で具体的な事例を発表しました。私は下記の3点を発表しました。
- 世の中の一隅を照らす Web サービスを開発・運用していること
- 紙一重の積み重ねというブログ(本ブログ)を3年間書き続けていること
- 息子の名前は論語から一文字取ったということ
家の中の一隅を照らすエンジニアになるために、なれる最高の自分を目指して、これからも紙一重の努力を続けていきます。
懇親会
講義の後は小宮さんを交えて、現役生とOB同士の懇親会を行いました。現役の13期生とたくさん交流ができてとても楽しかったです。卒業後も、こうして師匠を囲んで集まれるということはとても有難いです。
非常に盛り上がったため名残惜しかったのですが、私は息子をお風呂に入れるため、途中で帰宅させていただきました。
感想
改めて師匠である小宮さんに直接お会いすると、背筋が伸びます。また、自分の考え方の軸が整理されます。 今回学んだことは、自分が携わっている事業の成長のために使います。
- 事業の目的から考える
- 自分たちの顧客は誰か?
- ワクワクする中間目標を持つ
- ミッションは方向性を示す
- ミッションをどこまで到達させるかがビジョン
まとめ
小宮コンサルタンツさんの経営コンサルタント養成講座は、人生の生き方について原理原則を学ぶことができます。私は受講することで人生が変わりました。個人で受講するには、高額な部類の講座だと思いますが、得るものはそれ以上だと思います。
来年もまた参加したいと思います!
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去年の同講座の参加レポートです。