紙一重の積み重ね

アラフォーのエンジニアがなれる最高の自分を目指して、学んだことをこつこつ情報発信するブログです。

【祝ブログ4周年】39歳になりました。自分を大切にしながら、妻に尽くし、若い人たちの価値観に触れていきたい。

f:id:yokoyantech:20210929132658p:plain

はじめに

会社のプレゼンコンテストに出場したり、2回目の新型コロナウイルスワクチン接種を受けて寝込んでいたら、あっという間に39歳になっていました。このブログも4周年になりました。1年間を振り返る気力と体力がなかなか戻らず、あやうく9月中の投稿を逃すところでした。

自分の考えをログとして残すために、38歳の振り返りと39歳の抱負をまとめます。

私の人生の目的

39歳の誕生日プレゼントとして自分に、ブッタの言葉を買いました。

「こよなき幸せはどうすれば得ることができるか?」という章があり、そこで得たものを人生の目的に追加しました。毎年、一冊は古典を読んで自分の人生観をアップデートしていきたいと思います。

また、昨年読んだ七つの習慣から、

大勢の人を救おうと一生懸命に働くよりも、一人の人のために自分のすべてを捧げるほうが尊い

という言葉に感銘を受けたため、 こちらも追加しました。

自分

  • 古典を読み、賢者に親しむ。尊敬すべき人を尊敬する
  • 情熱を注げるものを見つけて集中する
  • 自分の心と体を大切にする

家族

  • 自分と妻の家族、友人、周りの人達に感謝して、健康で心穏やかに笑顔で過ごす
  • 妻を尊敬し、妻に尽くす。妻を愛する努力を続ける。妻を理解して、共感して、感謝を伝える
  • 息子に愛情をたくさん注ぎ、自立する手助けをする

仕事

良い自分になるための3要件+1

  • お客様に喜ばれる商品サービスを提供して社会に貢献する
  • 働いている自分を活かして、幸せである
  • 高収益である(生み出した付加価値の2割の営業利益を得る)
  • オープンソースコミュニティに技術で貢献する

38歳の振り返り

公私ともに環境が大きく変わり、とても慌ただしい1年でした。1年という期間がとても短く感じられました。38歳の抱負として掲げたものについて振り返ります。

自分との約束を守る人間になる

ちょうど一年前は、七つの習慣やベンジャミンフランクリンの本を読み、それらの習慣を日々管理するべく、スマホアプリで入力したりしていましたが、残念ながら途中でやめてしまいました。また、手帳で毎月実施していた振り返りが、 できない月が多くなってしまい、生き方が雑になっていると反省しています。

とはいえ、自分がやろうと決めたことは、自分自身との約束として、できる限り守るように努めてきました。

www.yokoyan.net

2021年の抱負は AWS のプロフェッショナルを目指すということで、ソリューションアーキテクトプロフェッショナルと、DevOpsプロフェッショナルを取得しました。

39歳は、自分の生き方を見失わないように、手帳に具体的な目標を書いて、日々の習慣をアプリで管理して、自分をコントロールしたいと思います。

自分でコントロールできることに集中する

新型コロナウイルスの第5波が到来して、日本全国で大変なことになっています。私の職場があるビルでも、ほぼ毎日陽性者が発生したという報告がすべてのテナントに共有されます。幸いなことに私の職場ではまだ陽性者は見つかっていません。とはいえ、毎日ビルの中で報告される陽性者の数と、陽性者が見つかったという報告の共有されるタイミングがだんだん短くなってきており、いよいよ自分の目の前に迫ってきたと実感しています。

38歳は在宅勤務を自分で選んで働いた一年でした。新型コロナウイルスの終息に関わらず今後は在宅を中心に働き続けるつもりです。また、自分で選んでワクチンも接種しました。これからも自分でコントロールできることに集中して、生きていきます。

自分の死を意識する

昨年の誕生日のブログで書いた、ワイルズの闘病記を読みました。

この本を読みながら考えたことは、「死に方は自分で選ぶことができる」ということでした。 不慮の事故や、事件に巻き込まれる可能性もありますが、病気や老衰といった場合は、死ぬことに対して備えることができます。

自分が死ぬ準備ができているかと問われると、 全くできていません。 妻や息子に何を残すことができるだろうかということを、改めて見つめ直したいと思った一年でした。

免震構造型のキャリアを考える

今年の4月から総合職から専門職へ職位が変わりました。それに伴い裁量労働で働けるようになりました。在宅勤務と裁量労働は相性が良く、育児と仕事を両立させるのにとてもありがたく感じています。

そして、複数のプロダクトを見るようになりました。結果、自分が使える可処分時間がどんどん削られる中で、複数のチームで短期間で成果を求められるようになりました。

これまではプロジェクトのリーダーとしての振る舞いを求められてきましたが、38歳からはプロダクトのリーダーとしてどう振る舞ったら良いかを考えるようになりました。プロダクトマネジメントのすべてを読み、参考にできることは実行してきました。具体的には、プロダクトのインセプションデッキを作成して、自分たちが腹落ちするプロダクトのビジョンを共有することに努めてきました。

結果、 ステークホルダーの人たちに言われるがままにプロダクトを作るのではなく、自分で方向性を考えてチームでディスカッションをした上で、チーム全体で方向性を決めて腹落ちしたものを自分たちで作る、 という方針でこの1年プロダクト作成に関わってきました。2021年の年初に、

複数のプロダクトリーダーになる。担当するプロダクトのビジネス成功に向けて、技術面もビジネス面もチームをリードできるリーダーになる。

という目標を掲げました。技術面とビジネス面をリードすることができるリーダーを目指して、これからも努力を続けます。具体的には、カスタマーサクセスに関する本とスクラム開発に関する本を読んで実行して行きます。

周りに良い影響を与えられる人間になる

まずは自分の周りにいる人たちに良い影響を与えられる人間になりたいと思っています。チームメンバーの若い子達が、 やりたいと言っていることの後押しをしたり、上司へ根回しをしたりするように心がけてきました。また、会社内でオンラインでミートアップイベントを3ヶ月に1回の周期で開催してきました。これからも誰かのためになるアウトプットを続けていきたいと考えています。

38歳-39歳の思考ログ

自分について

なれる最高の自分を目指す、ということを自分に言い聞かせていますが、 具体的な目標が伴わないと、思考停止キーワードになってしまうということを実感しています。自分の傾向として忙しいと大体手帳を書かなくなります。最近は毎週実施していた振り返り記事も書けていません。

なんとなく頑張って成功したというよりは、自分でやろうと決めて、自分で計画を立てて実行した結果、成功することができたという実感が得られれば、それは自分の自信に繋がります。結果を出すのはもちろん大切ですが、日々自分が何を考えて、何を実行してきたのか、結果までの過程も大切にした方が良いと反省しています。

生き方が雑にならないように、やりたいことや考えたことを手帳や日記に残して、日々を丁寧に生きたいと思います。

夫、父親として

この1年、妻の体質と病気に向き合った1年になりました。原因が発覚するまで時間がかかってしまったものの、現在は良い方向に向かっていると思います。妻が安心して過ごせるように、出来る限り環境を整えて支えたいと思っています。

そして、妻との関係性によく悩んだ一年でした。七つの習慣を読むと、愛は動詞であり、感情ではないと書かれています。つまり、愛は行動であり、妻の話を聞いて共感して理解する。そして感謝の気持ちを伝えて妻を認める。その結果、得られるのが愛という気持ちであると言う学びを得ました。

愛するから尽くすのではなく、尽くすからこそ愛する気持ちが生まれるのだと思います。妻とお互いが何を大切にして、何を考えているのかを、これまで以上にコミュニケーションをとっていきたいと思っています。 具体的には、大人の交換ノートをやってみたいと考えています。

hello-iroha.com

また、息子は幼稚園に通うようになりました。去年の今頃は、おむつが全然外れておらず、果たして本当に幼稚園に通うことができるのだろうか?と心配していましたが、入園して2ヶ月程度で無事におむつが外れました。

もともとよく喋る子でしたが、最近はさらによく喋るようになりました。 「ねえお父さんクイズです!丸くて紫の果物は何でしょう?1:りんご、2:みかん、3:ぶどう。どーれだ?」というように、自分でクイズの問題や選択肢を作ったり、様々なものに興味を持ち、 更に質問をしてくるようになりました。

電車と新幹線への興味もさらに深まり、読んだ本の知識と、テレビ番組を関連付けて、応用ができるようになりました。例えば、テレビ番組に電車が出てくると、「あの電車ってこの本に載ってるやつじゃない?」という会話がとても増えてきました。息子の記憶力には本当に感心させられます。

機界戦隊ゼンカイジャーや仮面ライダーセイバー、仮面ライダーリバイスに夢中になっています。トミカでも遊ぶようになりました。最近ではシンカリオン Z 500タイプエヴァに夢中です。残酷な天使のテーゼも歌えるようになりました。私が小さい頃に夢中だったものに、息子が同じように夢中になっていることを嬉しく思います。

これからも全力全開で息子と遊んでいきたいと思います。

エンジニアとして

去年の10月から、今年の1月にかけては、ひたすらサーバレスアーキテクチャと向き合った時期でした。API gateway と lambda を使ったサーバレス API の作成や、MongoDB Atlas を使ったドキュメント DB の構築、Serverless Framework や、Serverless-artilleryによる負荷試験の実行など、新しい技術に触れることができました。

開発していた新サービスも無事にリリースすることができ、この時培ったノウハウでJAWS DAYS 2021で発表させていただきました。

jawsdays2021.jaws-ug.jp

そして、ついに自分が考えた企画を実現化させることができました。昨年上司や同僚と一緒に社外で開催されたインキュベーションプログラムに参加しました。リーンスタートアップの考え方を使って約4ヶ月で15本以上の企画を考えました。結果、社長に認められ、 経営会議でのプレゼンを実施し、 社内でプロトタイプ開発をするまでに至りました。社内や社外で多くの人たちに助けられ、なんとかリリースする目処が立ってきました。本当にありがたく思います。

家庭でも仕事でも、自分の可処分時間がどんどんなくなってくる中で、求められる成果のハードルが上がったことを強く実感しています。これまではいざとなれば自分一人が残業や休日出勤をすれば何とかなると考えていましたが、チーム全体を動かして成果を出すことが求められるため私一人が頑張ればどうにかなるというレベルではなくなってきました。

専門職ではありますがメンバーへのマネジメントにも関わるようになってきました。人生の師匠である小宮一慶さんの教えに従って、

  • 正しい方向づけ
  • 資源の最適配分
  • 人を動かす

の三つを意識しながらプロダクトリーダーの業務を遂行しています。

デールカーネギーの人を動かすや、オライリージャパンから出版されているエンジニアのためのマネジメントキャリアパスをよく読み、参考にできることは実行してきました。

チームを動かすためにはまずメンバーを知る必要があるということで、ピープルマネージャーが実施している1on1とは別に、私が個人的にメンバーと1on1するようにしました。どうすればメンバーがもっと成長できるのか考える毎日です。フィードバックの方法にもまだまだ課題があります。メンバーを直接叱るのではなく、気づきを与えられるように遠まわしに指摘をしたりしています。

世の中様々なリーダー像がありますが、今の私のやり方は、みんなが働きやすいようにリーダーが奉仕するというサーバントリーダーシップなのだろうと思っています。自分がどんなリーダーを目指すのか日々模索しています。

39歳の方針

生き方の基本方針は38歳と変わらないのですが、39歳は特に以下を意識したいと思います。

  • 自分の心と体に余裕を持つ
  • 妻と大人の交換ノートをやる
  • 自分よりも若い人と付き合って、自分の価値観を更新する

だんだん無理のきかない年齢になってくるため、自分を大切にしながら、妻に尽くし、若い人たちの価値観に触れながら不惑を迎えたいと考えています。

まとめ

来年はいよいよ40歳。30代を悔いのないように生きたいと思います。 1年後の自分がこの記事を読んで、何を思うのか楽しみです。