はじめに
この記事は、子育てエンジニア Advent Calendar 2022 24日目の記事です。
新型コロナウイルスの陽性者となり、ヘロヘロですが、アドベントカレンダーに穴を開けるわけにはいかんとがんばって書いています。 (BA5対応ワクチンを打っていたためか、比較的症状は軽微なように思います。)
この記事を書くモチベーション
お皿を洗ったり洗濯物を畳んだりしながら、 Rebuild.fm を聴いていたところ、伊藤直也さんがミドルエイジクライシスについてお話されていました。
私もちょうど今年で40歳になったので、まさにミドルエイジクライシスに突入したところです。今年も、自分の思考を言語化して、子供を育てながらエンジニアとして日々がんばっている方々と繋がれたらとても嬉しく思います。
私の家族構成について
- 息子5歳
- 妻
2022年の子育て状況
- 息子が年中になった
- 自分一人でトイレに行けるようになった
- 幼稚園や外出先では、おしっこが一人で出来るようになりました。楽。めっちゃ楽。これだけで1年間の成長を実感します。
- うんちがしたい時も一人でトイレに行きますが、お尻に手が届かないのでお尻を拭くのは手伝います。かわいい。
- 自宅にいると「一緒にトイレ行こ~」と甘えてきます。
- 体重が 18kg を超えた
- 昨年から 1kg の成長ですが、いよいよ抱っこがしんどくなってきました。
- 息子を抱っこし続けるためにパーソナルジムにも通い始めました。
- 塗り絵がめっちゃ上手
- 預かり保育で毎日塗り絵をしているせいか、塗り絵が日に日に上達していくのを目の当たりにしました。
- ウルトラマンやウルトラマンの怪獣を細かく色分けして塗っている成果物を見て、息子の色彩感覚はすごいと実感しました。
- まだまだ甘えん坊
- ほぼ毎日、私と一緒に寝ます。というか、私の背中に両足首を突っ込まないと眠れないという変な寝方をします。本人曰く、「落ち着くの~」だそうです。
- 最初はかわいいなと思って受けていましたが、だんだん足の力が強くなってきたので、布団や私の腕を足の力で無理やりねじ込んできます。痛い。
- 背中に突っ込んでくる息子の足ををいなすという深夜の攻防が発生した結果、今では無意識に回避できるようになりました。
- 私が隣にいない場合は、深夜に起きたり、早朝に探しに来たりします。
- 全く昼寝をしなくなった
- 去年からの一番大きな変化です。
- 全く昼寝をしなくなったため休日はほぼ1日丸々付きっきりで遊ぶようになりました。楽しさもある反面、これまで昼寝をしてくれていたことでいい休息ができていたのだなと実感しました。昼寝をしない代わりに20時を過ぎるとほぼ即寝します。
- 日中にほぼ休みがないため、息子と二人でカフェに行って、私がコーヒーを飲むのに付き合ってもらうようになりました。
- 腰をひねって体重を乗せたいいパンチを打つようになった
- 男の子ということもあり、よく戦いごっこをして遊びますが、日に日にパンチの重みが増してきています。不意打ちでパンチを食らうと、息子との身長差により、大体みぞおちや股間といった急所にしか当たらないため、私がキレます。
- スーパーヒーロー戦隊と仮面ライダーとウルトラマンと恐竜に興味を持つようになった
- それぞれ図鑑を買って、読み漁っていました。
- 今年は、スタジオGロッソでドンモモタロウと一緒に写真を撮ったり、ウルトラヒーローショーでアスミ・カナタ隊員本人に会いに行ったりしました。
- 最近は仮面ライダーギーツに夢中です。大きくなったら、仮面ライダーギーツになってお供たちを守るそうです。
- 自転車に乗れるようになった
- 今年から親子で本格的に練習を始めた結果、なんと補助輪無しで乗れるようになりました。息子、すごい。
2022年のエンジニアとしての成長
- 仕事
- 会社にロールはないが、プロダクトマネージャー(PdM)としての役割を自分に課して意識して行動した
- 営業と一緒にたくさんのお客様と会った一年だった
- 自分が作ったプロダクトを自分の口でお客様に説明するのはとても楽しい
- 仮説のアイデアをプロトタイプとしてプレゼン資料にして、お客様と検証するのもとても楽しい
- 考えを言語化することに努めた
- Scrum開発を意識して、2週間単位のスプリント開発を1年継続した
- 最近はスプリント期間を1週間で回すようになった
- 人生で初めて仕事でセミナー講師として登壇した
- なんだかんだで3回登壇した
- 幕張メッセの展示会でもプレゼンを3回実施した
- お客様向けにファシリテーションする機会が6回以上あった
- 専門職と管理職で進路に迷う
- プロダクトづくりが楽しいため即答できず
- 会社にロールはないが、プロダクトマネージャー(PdM)としての役割を自分に課して意識して行動した
- 社内コンテスト
- 新製品企画コンテストで、ナイス課題賞を社長からいただいた
- AWS
- AWSの中の人からお誘いを頂き、SaaS on AWS 2022 の懇親会でライトニングトークした。
- コミュニティ活動
- MIJS 営業・マーケティング委員会
- 新規事業立ち上げの体験談について講師として登壇した
- 新しいアイディアを考えるワークショップを実施した
- MIJS アイデアソン 2022主催
- MIJS インキュベーションプログラム事務局参加
- MIJS 営業・マーケティング委員会
- 資格取得
- AWS Certified Security - Specialty
- AWS Certified Database - Specialty
今年は、ついに40歳になりました。 論語に、「四十にして惑わず」という言葉がありますが、いざ40歳になってみると迷ってばかりです。最近はコードを書くことがほぼなくなり、営業的な活動をしたり、社内や社外に対してプレゼンをする機会が非常に増えました。自分は一体何者なのだろうかと思うことが多々ありました。今の自分の立ち位置は、プロダクトマネージャーだろう、ということで、新規プロダクトの企画立案を経て、新規事業の立ち上げに注力した一年でした。
自分が立ち上げたプロダクトはまだまだ課題があるものの、誰もが知っている有名企業に導入していただくことができました。また、自分でプロダクトのミッションやビジョン、バリューを考えるのはとても楽しく、また、それを端的な言葉で言語化して、自分以外の人達に腹落ちしてもらうことの難しさを体感した一年でした。
DMMさんのウェビナーで、プロダクトマネージャーの一番の仕事は言語化である ということを学んだ1年でした。
自分の中にあるプロダクトのイメージをユーザーストーリーとして出来る限り言語化し、開発メンバーに伝えて作ってもらったり、開発メンバーが抱えている悩みや問題を言語化して上司に相談したり、お客様が抱えているモヤモヤしたものを代わりに言語化して、どうすれば解決できるのかを一緒に考えたりした一年でした。
また、今年はとにかく社内や社外でプレゼンをする機会が非常に多い1年でした。 人生で初めて仕事でウェビナーの講師として40分話したり、人生で初めて幕張メッセの展示会でプレゼンをしたのはとても良い体験でした。
AWSの中の人からお声がけいただき、公式イベントでライトニングトークする機会をいただけたことは、2022年最大のニュースだと思っています。
一年を通してなんだかんだで一か月に一回以上プレゼンをする機会があったように思います。私は決してプレゼンが上手いとは思いませんが、数をこなせばこなすほど慣れることは確かです。自分が体験したことをベースにプレゼンをするのであれば、準備期間は昔よりもかなり短くできるようになったと思います。
専門職か管理職かで進路に迷う件については、正直かなり悩ましい問題です。大変ありがたいお話だと思うものの、今まだそのタイミングではないようにも感じています。管理職になれば部下ができ、人を中心に働くことになります。専門職であるプロダクトマネージャーはプロダクトを中心に働くことになるため、自分の時間の使い方の主軸が変わります。どちらを選んでも間違いではないと思いますが、エンジニアのためのマネジメントキャリアパスの一文が身に染みます。
あなたが望めば進路変更も可能だ、ということを忘れてはなりません。ある時点で管理職に就いてはみたが、やはり自分には向いていないと判断し、技術畑に戻る人も少なくありません。どちらの選択肢も決して恒久的なものではないのです。いずれにしても常にしっかり目をあけていること。どちらの道にもメリット、デメリットがあり、どの仕事が一番自分に向いているかを見定めるのはあなた自身なのです。
「コードの作成やシステムのデザインはもう十分マスターした」と心得るまでは技術力の強化に専念し、納得がいった時点で初めて経営に舵を切るか否か判断すると良いでしょう。いったんコードを書く作業から遠ざかってしまうと遅れを取り戻すのが大変です。機が熟する前に離れてしまうと、中間管理職より上に登るのに必要な技術力を十分身につけられずに終わってしまう恐れがあるのです。
エンジニアとしての課題
今年の反省点としては、自分の抱えられるタスク量の限界を感じました。今年のメインのタスクは以下の3つでしたが、
- プロダクトAのプロダクトリーダー
- プロダクトBのプロダクトリーダー
- アイデアソンイベントの運営委員
実質やりきれたのは2つまででした。全て自分が意思決定に関わり、自分が手を動かすというのは限界を迎えており、自分の仕事をいかに自分以外の人に渡していくかが大切だと学んだ一年でもありました。2023年は、ひとつのプロダクトに集中する一年にしたいと思います。
また、エンジニアとしての技術力の狭さを感じた1年でもありました。 開発チームメンバーが、vetur とvolarについて議論している際に、何の話をしているのか全くわかりませんでした。 私は特にフロントエンドの経験が無いため、Vue2 と Vue3 の違いや、TypeScript が弱いです。Vueや、TypeScript、Reactなど触ってみたいと思うものの、育児をしながら、業務時間以外でコードを書くようなまとまった時間を確保することが非常に難しいと感じています。
今回のようなブログ執筆のように、細切れの時間に少しでも書くということが出来れば良いのですが、腰を据えてコードを書くことは今すぐは改善ができなさそうだったため、せめて自分の頭の中の知識をブラッシュアップして行こうと考え直して、Software Designと、WEB+DB PRESS を購読するようになりました。
持ち運びを考慮すると電子書籍が望ましいのですが、電子書籍にすると、そもそも買ったことすら忘れるという悪癖があるので、今のところは物理本にしています。これらの技術情報誌をパラパラめくって、見出しを読んでいくだけでもかなり勉強になりました。
育児と仕事と勉強を両立する
私の1日の流れはこんな感じでしたが、今年はかなり無理をした自覚があります。時には裁量労働制をいいことに、24時頃まで働くこともありました。
自分の自由にできる時間は、朝昼晩で30分ずつありますが、今年は朝の30分は仕事をしていることがほとんどでした。昨年と違って今年から週に3日は出社していることが大きな違いです。
- 5時30分起床
- 妻と分担して、担当の曜日は息子のお弁当を作る
- 6時30分
- 息子を起こして一緒に着替える
- 7時から8時
- 朝食
- 息子の手洗い歯磨き
- 息子のトイレ
- 8時30分から9時
- 息子を幼稚園に送って行く
- 9時から9時30分
- 自由時間 or 出社
- 9時30分から12時
- 仕事
- 12時から13時
- 昼休み
- 昼食
- 自由時間
- 昼休み
- 13時から17時30分
- 仕事
- 残業する場合は最大で19時30分までを死守
- 仕事
- 18時から18時30分
- 息子を幼稚園に迎えに行く
- 18時30分から19時15分
- 家族で夕食
- 19時15分から20時
- 息子と一緒にお風呂
- 20時から21時
- 息子を寝かしつけ
- 21時から22時
- 洗い物
- 洗濯物をたたむ
- 緊急時には残業
- 22時30分から23時
- 自由時間
- Kindle で漫画を読む
- 就寝
- 緊急時には残業
- 自由時間
【継続】子育てをしながら勉強する時の心構え
- 自分の強みが活かせる分野に集中する
- 全くのゼロベースでのインプットは時間がかかります。基本的に隙間時間でインプットを行うため、出来る限り自分の強みが活かせる分野に集中するようにしています。
- 私の場合ここ数年は AWS 認定資格を取るということに集中しています。
- AWS 認定資格の場合、他の資格試験で勉強したことが違う試験に活かせることが多いため、非常に効率が良いと考えています。
- インプットしたことを実務と直結させる工夫をする
- AWS 認定資格の場合、実務でやったことがある内容や、今後の実務に活かす活かせそうな内容が度々出てきます。そういう場合はできる限り自分の経験として実施するように心がけています。
- スキマ時間で勉強する
- スマホで勉強できる教材を使ったり、 Kindle で電子書籍を読むようにしています。
- 音声入力を最大限活用する
- スキマ時間でインプットやアウトプットを行う場合、パソコンの前に座る余力はほとんどありません。散歩しながら音声入力することで、入力スピードを上げてアウトプットする工夫をしています。
- 自分へのハードルを極限まで低くする
- 育児も家事もしていると疲れます。1日1分でもインプットできたらよしとしています。
- 子育てしているとだいたい計画通りに行くことはないので、ちょっとでも勉強したり、アウトプットできたらいいやと言う感じです。
- 自分の体調を最優先にする
- 疲れた時はさっさと寝てしまいます。
2023年に挑戦したいこと
- プロダクト開発
- 1週間スプリントをチームに定着させる
- AWS
- AWS Certified Advanced Networking - Specialty の取得
- フロントエンドの知識強化
- Vue/Reactの入門書を読む
- 可能であればチュートリアルで手を動かす
まとめ
2022年の自分の子育て状況とエンジニアとしての成果を棚卸しました。40代に突入しこれからエンジニアとしてますます迷っていくことが増える気がしますが、ミドルエイジクライシスという言葉に振り回されず、自分が一番楽しい方向に向かって進んでいければと思います。私の体験談が同じように子育てしているエンジニアの方の参考になれば幸いです。
明日のアドベントカレンダーは、 coosuke さんです!