はじめに
この記事は、DevRel Advent Calendar 2020 の24日目の記事です。早いものでもうクリスマスイブですね。
私とDevRel
DevRelというと、一般的に社外の開発者の方々とのコミュニティを指す事がほとんどだと思いますが、私は社内の開発者のコミュニティ運営をしています。
2018年12月から、SI MeetUP in さいたまという名称で、MeetUPイベントを主催しています。なんだかんだでイベントを続けて、2年になりました。なぜ主催しようと思ったのか、などの話は、昨年書きましたので良かったらご覧ください。
2年やり続けてよかったこと
会社のデザイナーさんがロゴを作ってくれた
かっこいいロゴを作ってくれました。ありがとうございます。
社員の意外な一面を発見することができた
ライトニングトーク(以下LT) のテーマは、「業務に役立つなら何でも OK」 という、ゆるいテーマにしています。そのため業務時間中に聞くことができない様々な面白いテーマが出てきました。
- 情熱をハックする -スピノザの方法
- 外出・出張が楽しくなるドラゴンクエストウォーク
- IT戦士に贈る、趣味のすすめ2 今、新日本プロセスが面白い 全力プレゼン300秒1本勝負
- AIと音楽と仏教
- 課金兵退職エントリ~こうして私は、ソシャゲと離別した~
- 「呼吸」の力でコロナに立ち向かえ!
スピノザとは、オランダの哲学者です。本イベントではじめて知りました。プロレスも全く未知の世界だったので、熱弁する社員の話を聞いてとても面白かったです。 こういう、普段なかなか聞けない話を聞くことができたのもとても良かったです。
運営スタッフが増えた
当初は私1人しかいなかった運営スタッフですが、現在は7名に増えました。社内でスタッフ募集を呼びかけ続けた結果、社内の様々な部署から立候補してくれました。いつも助けてくれるスタッフのみなさんには感謝しかありません。
年齢層の若年層からベテランまで幅広く揃っており、結果的にバランスが良いチームになったなと感じています。新卒2年目の子もスタッフとして参加してくれており、社員同士の交流を促進するという文化を若い世代に継承していければいいなと嬉しく思います。
Devrel Meetup in Tokyo#51 で オンライン登壇できた
昨年書いたアドベントカレンダーの記事がきっかけで、社外でオンライン登壇する機会をいただくことができました。初めてのオンライン登壇でしたが、とても楽しかったです。MeetUPイベントを立ち上げようと思ったきっかけや、一年間運営してきた体験談をお話しさせていただきました。
社長や役員もLTしてくれた
ダメ元で「MeetUP来ませんか?」「1周年なんでLTお願いできませんか?」と誘ってみたところ、なんと社長が遊びに来てくれたり、役員がLTしてくれたりしました。言ってみるもんです!
会社のホームページに掲載された
有志で続けている業務外の取り組みですが、こういう形で掲載されると大変嬉しく思います。
オンライン形式のイベントを開催できた
Devel Meetup in Tokyoでオンライン登壇した経験を活かして、自分たちのイベントでもオンラインで開催してみることにしました。
結果、現在に至るまでオンラインで4回開催することができました。新型コロナウイルスの影響によりオフラインで集まることができないものの、埼玉県以外の支社にいる社員の人たちと交流することができました。
2年やり続けて感じる課題
参加者の固定化
業務外で有志で行なっているため、強制力はありません。そのため、参加してくれる人と参加しない人の差が激しく、常連さんが多くなってきました。この悩みは社内コミュニティだからというわけではなく、社外のコミュニティでも同じだと思います。
運営がルーチン化してしまう
長くイベントを運営していると、何のためにイベントを開催しているのかということが曖昧になることがあります。私の場合、社内で知らない人が増えてきたため、部門の垣根を越えた社人の交流を促進する場があればいいなと考え、主催してきました。しかし、自分の業務が忙しくなってくると、 LT 登壇者を集めるだけで手一杯になってしまい、とりあえず、 LT 発表者を5人集めて聞くだけの会というような形で開催してしまったこともありました。
運営のやり方を変えずにルーチン化することで、思考が停止してしまったと猛省しています。
参加者集めに苦労する
オンラインでイベントを開催した当初は、物珍しさもあって約30人の参加者を集めることができました。しかし、オンラインイベントの回を重ねるごとに参加者が減って行きました。オフラインで開催していた頃は、フリースペースで集まって、何か楽しそうなことをやっているなという状況が見えたため、参加表明はしていないものの、当日にふらっと参加してくれる人がかなりの数いました。
オンラインイベントの場合、開催している様子が参加者以外に見えないため、参加人数がなかなか広がっていかないのが悩みです。また、オンラインイベントではLTを聞くことがメインであるため、毎回毎回同じような内容になってしまっているのが、参加者が集まらない一因ではないかと考えています。
開催場所・時間に悩む
コロナ禍により、ライフスタイルが一気に変わったと感じています。特に、平日の夜に人を集めるということが非常に難しくなりました。初回のオンラインイベントは20時開催でやってみましたが、私自身、20時は息子のお風呂&寝かしつけの時間帯であるため、21時ごろの参加になってしまいます。平日18時頃まで働いて、そこから改めて20時頃にオンラインでイベントに参加するかというと、かなりハードルが高いように感じています。
直近で開催したイベントでは、昼休み時間30分で実施するという工夫をしてみました。司会とスタッフだけ会議室から配信するというラジオのパーソナリティ風でした。
他の参加者は自席や、自宅、会社のフリースペースから自由に聞いてもらいました。
参加者アンケートでも、昼休みに参加しやすい、という声が多かったです。(そういう人たちが参加しているから、という理由もあると思います)時間帯で参加できる人が違うため、イベントの開催時間については今後も模索したいと思います。
MeetUPに大切な三つの要素が欠けている
私はMeetUPの構成要素は、LTとお酒と交流だと考えています。
コロナ禍の状況においてオンラインイベントを開催するようになりましたが、3つの構成要素がLTだけになってしまっているように感じています。LT の登壇者を集めて発表してもらい、Sli.doなどを使って匿名で質問を募ったり、アンケートを取ったりしていますが、基本的に登壇者の発表を一方的に聞いている時間が長いのは避けられません。
オンラインイベントですので、自分の好きなタイミングで飲食してもらって構わないのですが、自分一人でお酒を飲んでもイマイチ楽しくありません。やはり他の人たちと交流しながらお酒を飲むのが楽しいのであって、LT を聴きながら一人でお酒を飲んでも、そんなに楽しくはないのだなと実感しています。
3年目に挑戦したいこと
新型コロナウイルスのワクチンが開発されつつありますが、2021年早々に今の状況が改善されるとは思えません。イギリスでウイルスが変異したという報道もあり、まだまだ油断はできない状況です。なんだかんだで2021年も三密を避ける生活は続いていくと思われます。
引き続き来年もオンラインMeetUPイベントを主催していきたいと考えていますが、来年はオンラインであっても交流するというところに重きを置きたい と考えています。具体的には、LT の登壇者を募るのではなく、参加者主体のグループワークをやってみたいと考えています。
部門や年齢が全く違う参加者をグループにして、運営側からディスカッションのテーマを伝え、グループごとにディスカッションした結果を LT してもらうという形式はどうだろうか と考えているところです。テーマについては2021年の目標や、最近嬉しかったこと、など出来る限りすべての参加者に共通するテーマを選んでいきたいと考えています。
あとは、オンラインで人狼ゲームや、リアル脱出ゲームをやったらいいんじゃないかな 、なんてぼんやり考えています。
まとめ
2年間社内コミュニティでMeetUPイベントを運営した所感をまとめました。3周年、4周年と続けていけるように、これからもがんばりたいと思います。また、社外のコミュニティイベントにも今後も参加していきたいと思います!