はじめに
この記事はDevRelアドベントカレンダー2019の23日目の記事です。
私の勤務先は株式会社システムインテグレータというSIerです。昨年の12月から社内向けのMeetUPイベントを企画・運営しています。2ヶ月の1回のペースで開催し続けた結果、今年で1周年を迎えることができました。
社内のMeetUPイベントを1年間続けてきた体験談と、学んだことを振り返ります。
私とDevRel
DevRel/Communityの1回目に参加させていただきました。
最近は子育てに専念しているため、なかなか参加できていませんが、非常に得るものが多かったイベントでした。2020年はまた参加していきたいと思っています!
私が主催しているMeetUPイベント
SI Meet Up In さいたま というイベントを1年間続けてきました。
MeetUPイベントを主催しようと思ったきっかけ
自分の会社をもっと面白くしたいと思ったからです。私の勤務先はちょうど拡大期にあるようで、毎月人が入社しています。その結果、社員証をつけているのに、お互い顔と名前が全く分からないという状況が発生していまた。また、私の勤務先は事業部制を採用しているため、事業部が違えば別の会社のように全く文化が違うように見えました。
また、私はよく外部のMeetUPイベントや勉強会に参加しますが、会場はほぼ都内です。埼玉ではほとんど開催されることはありません。勤務地も家も埼玉なのに、わざわざ都内に行って、また埼玉へ引き返すということが非常に面倒でした。
そこで、埼玉で開催されないのであれば、自分で企画してしまえば良いのではないかと思い、まずは自分の社内を対象にMeetUPイベントを開催することにしました。
最初にやったことは上司への相談
なにはともあれ、まずは直属の上司に相談しました。
これまで社内で前例がないイベントであったため、上司からは開催は難しいのではないかと言われました。
その後、業務の面談を行うついでに、MeetUPイベントを相談し続けた結果、最終的には上司が味方になってくれました。私の上司もMeetUPイベントの類に参加したことがある方だったため、食事と飲み物代が必要ということに理解を示してくださいました。まずは上司のポケットマネー5000円で行ってみようという話にまとまりました。
当初私は参加者から500円程度の参加費を集めて、飲食代や飲み物代に当てようと考えていたため、この上司の提案は非常にありがたかったです。社内イベントとはいえ参加が有料であれば、人はほとんど集まらなかったと思います。
社内の管理部への相談
続いて社内の管理部門の偉い人に相談を行いました。イベントの趣旨には賛同していただき、会社の会議室で飲食したり、自由に使ってもよいという許可をいただきました。
ただ管理部門からのアドバイスとしては、初回はスモールスタートで、ノンアルコールで実施した方が良いのではないかという意見をいただきました。あくまでライトニングトークと交流がメインであるということを周知した方が良いとのことでした。要は、ただの飲み会と思われない方が良いとのことでした。
その後、管理部門の人達といろいろ話をしていたところ、管理部門のトップの役員の人の耳に入ったようで、なんと会社の福利厚生費を使っても良いという大変ありがたいお言葉をいただきました。
1回目の開催に向けた準備
会社の許可、運営費、場所の3つを確保できたため、次は登壇者集めです。全社員向けにMeetUPイベントを開催する前を告知した結果、相談したいという人か1人見つかりました。私は5人集めたかったため、残りの3人は私から登壇をお願いして、残りの1枠は自分で喋ることにしました。
食事はクリスマス時期であったため、セブンイレブンでチキンを事前に予約して、イベント当日にお菓子とソフトドリンクと一緒に自分で買い出しを行いました。
記念すべき1回目
スタッフがいないため、ほぼ私です。
- 企画 :横山
- 告知 :横山
- 登壇者集め:横山
- 参加者集め:横山
- 会場手配 :横山
- 会場設営 :横山+先輩1名(登壇者)
- 食事の手配:横山
- 会計 :横山
- 司会 :横山
- 写真撮影 :横山
- レポート :横山
参加者は20人程度集まりました。正直10人くらいしか来ないだろうと思っていたため、結果的に大成功でした。
1回目のLT内容です。「業務に役立つことなら何でもOK」という告知だったのですが、なぜか勇者ロボネタが来ました。
開催後のレポートも自分で書きました。
また、1回限りのイベントのつもりでしたが、参加者から「とても面白かったので、次回もぜひ開催してほしい」という声が上がりました。
スタッフ集め
1人でイベント運営を続けるのは大変なので、社内でスタッフを募集しました。結果、私を入れてなんと6人のスタッフが集まりました。年齢も40代、30代、20代とバランスよく集まり、ベテランから若手で構成されるチームとなりました。
初回の成功を受けて、2回目からはアルコールを解禁してピザも頼めるようになりました。また、会社からも参加者1名に対して1000円の予算を補助してもらえるようになったため、イベント運営費としておおよそ3万円の予算を得ることができるようにました。
スタッフの中に経理チームの子がいるため、その辺の申請や精算のやりくりをしてくれているのは非常に助かっています。
MeetUPイベントの成長の歴史
その後も2ヶ月に1度のペースでMeetUPイベントを続け、参加者は30~40人の規模まで大きくなりました。そして、ついにお寿司が出せるようになりました。
スタッフ間では、毎回KPTで振り返りを行っています。スムーズな運営を行うために、スタッフが自主的にきっちり5分測るようになりました。
あるスタッフが、LT登壇者の紹介スライドを作ってくれるようになりました。ネタ画像満載です。
ナビプラスさんのLT大会でアウトプットしたらCTOが来た
ナビプラスさんのLT大会にお邪魔する機会があり、本MeetUPイベントを1人で立ち上げてきた、という話をさせていただきました。
このときの発表がご縁で、なんとナビプラスCTOの梅染さんをはじめ、ナビプラスの方々が私達のMeetUPイベントで発表してくださいました。
MeetUPイベント後にも、ナビプラスの方々とスタッフで懇親会を行い、CTOという立場ならではのお話を伺うことができました。「エンジニアとしてコードを書き、”よく働いた!”と実感するのも良いが、複雑な人間関係を解決したりするピープルマネジメントも、目に見えないものの、非常にやりがいがある仕事だ」 というお言葉に、非常に感銘を受けました。今後のキャリアパスの参考にさせていただきたいと感じました。また、昨年の「ITエンジニアに読んでほしい!技術書・ビジネス書大賞」を受賞したエンジニアリング組織論への招待について教えていただいたり、大変有意義な時間を過ごすことができました。
そして1周年。ついに社長や役員がやってきた
ちょうど今月に1周年記念となる第7回目のMeetUPイベントを開催しました。1周年記念ということもあり、社長や役員の方も参加していただきました。私たちの取り組みはいつか社長に見てもらいたいと思っていたため、非常に良い機会となりました。
一年間のイベント開催で学んだこと
- 「やりたい!」と思ったら、まずは1人で始めてみる
- 会社を面白くするのは自分次第!
- 会社の文化は社員が作る
- 思い立ったらまず行動してみる
- 熱意を持って行動すると相手が動いてくれることがある
- 継続はとても大切。1人でも続けていると、応援してくれる人が出てくる
- チームを集めて強くなる
- 1人では限界がある。チームなら色々できる
- 0を1にするのが自分1を100にするのはみんなで。
- 仕組みが出来上がると、後は勝手に自走していく
- KPT法いいぞ
- まわりをどんどん巻き込んでいく
- アウトプットしてると誰かが見てくれてる
- 自走し始めると、いい方向にどんどん(勝手に)進んでいく
- 開発者のコミュニティは楽しい!!
- 情報の受信者も楽しいが、発信者や主催者はまた違った楽しさがある
- 参加してくれるみなさんに感謝
今後の活動とまとめ
イベントが1周年を迎えることができたので、次は2周年を目指して運営を続けていきたいと思います。今後は、社外の人もどんどん積極的にお招きしていきたいなと思っています。本記事を呼んで、興味を持ってくださる人が1人でもいらっしゃれば嬉しいです。
また、私が開発リーダーを務めるプログラミングスキル判定サービスTOPSICのコミュニティイベントも来月から立ち上がります。
社内のMeetUPイベント運営で培った経験やノウハウを活かして、これからは社外に向けても発信していきたいと思います。DevRel/Communityでもまた、LTなどアウトプットする機会があれば挑戦したいです。
長文の記事を読んでいただきありがとうございました。 明日のアドベントカレンダーは戸倉彩さんです!