はじめに
2020年2月14日に開催されたDevelopers Summit2020に参加してきました。
テーマ
【14-D-8】IT業界で誰もが輝くために:ダイバーシティを考える
カテゴリ
エンジニアの生き方
登壇者
- 川口 耕介さん[CloudBees]
- 職業「戸倉彩」さん
- 湊川 あいさん[湊川プロジェクト]
セッション1【誰にでも開かれたソフトウェア開発を目指して:多様性を巡る僕の旅】
登壇者
- 川口 耕介さん[CloudBees]
- ずっとカリフォルニアに住んでいた
発表資料
講演メモ
- 多様性の事業貢献
- 阻んでいるのは悪意を持っている人ではない
- ビジネスの現場で実行に移すことができない人が実は阻んでいる
- 二つの道
- 自分のボスに説明できるようになる
- ボッドキャストでの学び
- Arlan Hamilton
- 3つの要素
- 女性
- 黒人
- LGBT
- 投資家
- 投資基準
- スタートアップのファウンダーは圧倒的に若い白人
- スタートアップの成功要素は肌の色は関係ない
- これはお金になる!!!
- 30億円くらいのファンドを作った
- Curb Cutting効果の話
- バークレーの話
- 車椅子の人たちからの要望が出て対応した
- 障害者だけでなく、ベビーカーを押すお母さん、配送業者など色んな人に少しずつ役に立った
- 少数派を助けるだけでなく、大きな効果がある
- 意識していない人たちにも効果があるということ
- 少数派を助けるだけでなく、大きな効果がある
- 新しい視点
- 見えないものがあるということを認める
- 自分に見えて、他の人に見えないもの
- 日本の技術コミュニティ
- 時差を考慮していない人がいる
- 日本の技術コミュニティ
- 自分に見えていなかったもの
- 中国の技術コミュニティ
- 優秀な人が多いのに、なぜJenkinsコミュニティへの参加者がゼロなの??
- 中国にはグレート・ファイアウォールがある
- Jenkinsのコミュニティにアクセスできない
- Twitterにもアクセスできない
- 現地に行かないと見えない
- 中国の技術コミュニティ
- OSSコミュニティに参加するマーケティングの人
- コードを書いてコントリビュートした人が偉い?
- 新しい人の参入を阻んでいた?
- イベントチームのリーダーというボジションを作って解決した
- ある種の多様性
- (Jenkinsの)プラグイン
- プラグインをたくさん作るのも多様性
- 盛り上がる
- ダイバーシティのパワー
- 旅路は続く
- 多様性の話は人種とかの話になりがち
- 一般化されてから具体的な例について考えるようになった
- 多様性とは、見えないものを探して理解すること
- 外へ向かう好奇心を持つ
セッション2【女性向けテックコミュニティが必要な理由とポイント】
登壇者
- 職業「戸倉彩」さん
- ペンネームとして使っている
- 生き方を表している
- IBM Developerアドボケイト
- VS Codeのコントリビューター
- DevRelの本書いた
発表資料
講演メモ
- テック系コミュニティ
- connpassイベント登録数@東京都
- 2015
- 3210
- 2019
- 15242
- 2019年テック系コミュニティ個別相談を受けた件数
- 12件
- トラブルが多かった年
- 12件
- 女性限定イベント数
- 2015
- 18
- 2019
- 105
- 2015
- 女性限定コミュニティは差別なのか?
- 女性向けテックコミュニティの定義
- Technologyを核とした
- オフラインの集まり
- 多様な主催者
- 行政
- NPO
- 企業など
- 代表的な女性参加者の職業
- 学生
- 社会人、公務員
- 個人事業主、フリーランス、主婦など
- 教育の多様性
- 85年 男女雇用機会均等法成立
- 女性エンジニア1年生
- IBM
- 98年ダイバーシティ元年
- 05年女性技術者コミュニティ設立
- 85年 男女雇用機会均等法成立
- 増えている理由(ブログ記事より抜粋)
- 女性エンジニアはマイノリティ?
- 仲間に会える
- 様々なライフステージ
- 女性エンジニアのキャリアについて学べる、など
- 大切なもの
- 行動規範
- 男女問わずスポンサー、サポーター
- 代表的な課題
- 名称
- 女子部
- Girl
- 技術レベル
- ゆるふわ
- 女性リーダー
- 参加者がリーダーに依存
- 地方都市
- 仲間集め
- いつも同じ顔ぶれ
- 若い人の地方離れ
- 名称
- 求められるITエンジニアの倫理
- 専門技術倫理
- どう扱うか
- 技術職倫理
- 技術者としてやって良いこと、ダメなこと
- 道徳
- 良心
- 専門技術倫理
- 女性エンジニアは、「エンジニア」
- 女性エンジニアという職業ではない
- まとめ
- 差別ではなく、区別
- 技術スキルを身につけるば
- Technologyの未来を推進
- 誰もが輝くために
- 自分を恐れない
- 周りを恐れない
- 突き進む
- 時代を恐れない
- 時代は変わる
- 技術、文化も変わる
セッション3【技術書におけるジェンダーと「わからない」を掘り下げる価値 ~『わかばちゃんと学ぶ』シリーズを作る中で気付いたこと~】
登壇者
- 湊川 あいさん[湊川プロジェクト]
- フリーランスWebデザイナー
- 漫画家
- 技術書執筆
- わかばちゃんを軸に技術の横移動
発表資料
講演メモ
- わかばちゃんと学ぶGit読んだ人ー!?
- 7割くらい
- 女性著者が活躍している技術者界隈
- ルビィのぼうけん
- AWS をはじめよう、など
- どんな気持ちで技術書を手に取るか?
- 必ずしもワクワクではない
- やりたいこと
- ハードルを下げて、前のめりにしたい!!
- あれ!?面白いじゃん!!
- わからない->わかった!の瞬間のキラキラを伝えたい
- そのために
- 誰もが読みやすいもの
- 手に取りやすいものをつくる
- 会社や図書館にも置けるようなもの
- どんな人が読む?
- 職業色々
- 性別色々
- 男性向けのものばかり・・・?
- 自分の属性がネタにされている・・・?
- 解説漫画=萌系で男性向け、という風潮を変えたかった
- 気をつけているポイント
- 今まで一度も炎上したことがない
- わかばちゃんはかわいいのではなく、等身大
- 過去の自分を書いています
- 女性性を売り物にしない
- 意味のない赤面
- 胸や足など身体的な強調
- 女性が読んだときの不快感につながる
- 女性が常に生徒役という一般的なパターンを打ち砕く
- わかった瞬間のキラキラがあるのか?
- 目的を明確化する
- 立場がフラット
- 企業名を出して表現するときに役立つチェックシート
- 埼玉県が公開している表現ガイドが役立つ!!
- 「わからない」を掘り下げると見えてくるもの
- Gitの内部構造まで掘り下げる
- わからないと言うと褒めてくれる世界
- わからないのは恥ずかしくない!!
- Gitの内部構造まで掘り下げる
感想とまとめ
多様性について学ぶことができたセッションでした。川口さんの「多様性とは、見えないものを探して理解すること」という言葉か心に残りました。自分一人の価値観だけでは非常に狭いため、外への好奇心を持ち、何が自分に見えていないのかを意識したいです。
戸倉さんの女性向けコミュニティのお話も、自分たちのコミュニティ運営に非常に役立つ内容でした。私は男性であるため、女性の視点が持てません。女性エンジニアは「エンジニア」という当たり前のことに気づかせていただきました。
湊川さんは個人的に応援している作家さんです。「わからない->わかった!の瞬間のキラキラを伝えたい」という熱い思いを伺って、湊川さん自身のファンになりました。一度も炎上したことがないのは、湊川さんの作品作りに対する姿勢や、日頃の丁寧な対応をされている人柄があるからこそだと感じました。これからも応援しています!