はじめに
楽天証券の山崎元さんの「一生、同じ会社で働きますか?」を読みました。 山崎元さんのインデックス投資の記事や本をよく読むため、どんなキャリアだったのか気になっていました。
私は今すぐ転職しようとは思いませんが、今後の人生において参考になる箇所もありました。
感想
筆者の12回の転職年表
- 三菱商事(新卒入社)
- 野村投資信託(公募)
- 住友生命保険(公募)
- 住友信託銀行(知人の手引)
- シュローダー投資(友人の情報&公募)
- NBインベストメントテクノロジー(知人の手引)
- メリルリンチ証券(企画持ち込み型グループ転職)
- パリバ証券(企画持ち込み型グループ転職)
- 山一証券(知人の手引)
- 第一勧業朝日投信投資顧問(直接の誘い)
- 明治生命保険(ヘッドハンター)
- 三和総合研究所(知人の紹介)
- 楽天証券(ヘッドハンター)
人生、12回も転職しても何とかなるというのはすごいです。 さすがにここまで転職したくはないですが、企画持ち込み型の転職という発想は面白かったです。求人を待たずに、自分から売り込む積極的な転職活動こそが、本来の転職であると述べられていました。
- ビジネスプランとセットで売り込む
- 「事業計画」を提案する心づもりが必要
- 面接というよりもビジネスプランのプレゼンテーションを行う
- ビジネスプランの成否は採用した会社の責任
将来がわからないのは、どこにいても同じこと
転職を決める上で最大の障壁は、具体的に「感じ」がわかっている現在の会社での自分と、実のところ入ってみなければどんな「感じ」かがわからない転職先の会社での自分とを、うまく比べることができない所にあるのだと思う。
転職は、一生を左右する一大事だが、1回の転職だけで一生が決まるわけではない。
それはその通りだと思います。将来がわからない不安は、どこにいても同じだと思います。ただ、だからといって必要以上に不安にかられて、現状を悲観的に考えて転職を繰り返す、という悪循環にはなりたくないと思います。
転職の最大のリスクとは
筆者曰く、転職の最大のリスクは、次に行う仕事の内容が自分の想像していたものと大きく異なることとのことです。
私は、自分の考えが100%相手に伝わることはないと思います。伝える努力はもちろん必要ですが、そうしたとしても、せいぜい半分でも伝われば御の字ではないでしょうか。転職による異動は、自分の想像していたものと違うギャップは必ず生まれると思います。
そのギャップがあるというリスクを飲み込んででも、転職したい!という熱意や思い・覚悟がないと、転職はするべきではないと思います。
転職の最適回数
「2回」とのことです。
「トータルとして2回」ではなくて、「できれば、あと2回以内に」という目標を持てばいい
そうは言うものの、人生は思うようにならないものです。転職はリスクが伴うため、しないに越したことはないと思います。
転職と引っ越しについて考える
転職にともなって筆者が引っ越しを決める最大のポイントは「職住近接」であった。
とくに東京の通勤交通事情を考えると、短時間通勤の方が体にかける負担が小さいから、相対的に疲れずに仕事に臨むことができる。
これは同意です。毎日の通勤時間は出来る限り短くしたい。例えば往復2時間通勤に使うというのは非常にもったいないと思います。その時間があるなら、できるだけ息子といたい。 私は人混みが苦手です。満員電車には絶対乗りたくありません。そのため、私は会社まで歩いて通勤できるところに住みたいと常々思っています。
転職が正当化できる3つの目的
筆者曰く、転職を正当化できる3つの目的があるとのことです。
- 仕事を覚えるための転職
- 28歳までに自分の職を決める
- 35歳までに他人の指示の下に使われる仕事ではなく、「自分にはこの仕事ができる」という仕事を確立できると理想的
- 仕事の場を得るための転職
- より大きな仕事がしたい
- 別の人間関係の中で働きたい
- 経済的な報酬を改善したい
- ライフスタイルを変えるための転職
- 仕事を複数持ちたい
- 仕事の重度を拡大したい
- 家族との時間をより多く持ちたい
- 45歳くらいからセカンドキャリア(定年後の働き方など)を意識する
自分の人生です。自分で決めた道であれば、どれを選んでも正解だと思います。私もこれまで転職した経験がありますが、3の目的が多かったように思います。息子が生まれた今は、家族との時間をより多く持ちたいと考えています。
自分の職業はどこまで自分のものか
自分の仕事といっても、生活の上では家族の協力があってはじめて成り立っていることには注意と自覚が必要だ。
仕事を通じて自己実現するために、自分のキャリアについて妥協する必要はないと思います。しかし、家族がいるのであれば、仕事と家族の両方を同じ重さで考えるべきと思います。
人生の師匠である小宮一慶さんの教えに従い、社会・会社・家族(友人)・自分の4つを串団子のようにして、串が真ん中を通る生き方をしたいと思います。どこかが犠牲になる生き方は、長続きしないと思います。
読んだ本
おわりに
改めて、家庭と自己実現が両立できる会社で働きたいと思いました。