はじめに
プロジェクトのメンバーと顔を合わせて会話をするために、約2か月ぶりに出社しました。 これまでとは違い、色々感じるところがあったので、感じたことを残します。
所感
会社内で対面で会うことも大切ですが、今はまだ在宅勤務の方が総合的にメリットが多いと感じました。
出社の目的
チームに入った新人の子と会うためです。
他の会社もそうだと思いますが、今年の新人の子達は入社していきなり在宅勤務になりました。私は今年、新人研修の講師を務めましたが、全てZoomを使ったオンライン講義でした。
合同研修が終了してからは、Rubyのチェリー本や、Railsチュートリアルを実施してきましたが、入社して2ヶ月経つのに一度も直接会ったことがないのはさすがにまずいだろうという話になり、1日だけ出社して顔を合わせて作業をすることにしました。
先月参加したDevLoveのウェビナーでもお話をされていましたが、アジャイル開発を一緒に行なっていく上で、お互いの信頼関係は非常に大切です。その人の人となりは、直接会って話してみないと分からない部分があるため、これから本格的な開発に入って行く前にお互いを知ることにしました。
約2ヶ月ぶりに通勤電車に乗った
予想はしていましたが、電車は大変混雑していました。 日本から新型コロナウイルスが消滅したわけではないため、いずれ第二波は来るだろうと改めて実感しました。
社内でもSocial Distanceは必要
久々に出社して、ひとまず自分の席に座ってみたものの、メンバー同士の間隔は座席ひとつ分は開けようということになりました。会社でもマスク着用は必須であり、ソーシャルディスタンス(正しくはソーシャルディスダンシング)が求められます。
会社で働くメリットは、困った時にすぐ声をかけて顔を見ながら会話ができるということだと思います。
しかしながら、出社しているのに隣におらず、結局、コミュニケーションツールがチャットになるという不思議な現象が発生 しました。
また、出社と退社の時間についても、混雑している時間を出来る限り避けるため、時差出勤を行いました。その結果、普段在宅勤務で働いている時よりも労働時間が短くなりました。全体の移動時間を考慮すると、出社する方が遥かに疲れるのに、会社で働ける時間は短いと言うジレンマが発生しました。
そうなると、移動時間の無駄が省ける在宅勤務の方が効率的であると言えます。
オフィスの扉に触れるのを躊躇してしまう
私の勤務先ではトイレに行くために一度会社を出なければなりません。その後 IC カードを使って再び社員用の入り口から入るのですが、その入り口のとっては不特定多数の人が触ることになります。会社では、感染症対策として、除菌用のアルコールスプレーやウエットティッシュなどを常備してくれていますが、自宅で働いていた時に比べると毎回毎回手を消毒することになり、トイレに行きづらいなと感じました。
私はタバコは吸いませんが、喫煙室も同じような状況になるではないかと思います。(そもそも喫煙室は三密の塊であるため利用禁止になるかもしれませんが。)
会社の中でマスクをつけ続けることが辛い
基本的に会社の中は冷房が効いており、閉め切っているため、マスクの着用は必須です。私も出社している間はずっとマスクをつけてプログラムを書いていましたが、マスクの紐の長さがあっていないせいか、だんだんマスクをかけている耳がとても痛くなってきました。 既製品のマスクで紐の長さを調整することは難しいため、飲み物を飲む時だけ外すなど工夫してみましたが、それでも7時間近くマスクをつけていることが苦痛でした。
これから夏を迎えるため、マスクをつけ続けることがますます苦痛になってくると思います。
在宅勤務であればマスクはつけずに一人で作業することができるため、在宅勤務の方が肉体的に楽だなと感じました。
出社することのメリット
せっかくなので、この状況下で出社するメリットも考えてみました。真っ先に思い浮かぶのは、自分はこの組織に所属しているという実感が得られる ということだと思います。自分はこの会社に所属している、このチームに所属している、という帰属意識が高まり、自分の居場所を確認できるということがメリットだと感じました。
昔の記事ですが、メルカリさんもテレワークではなく、実際に出社して一体感が重要、というお話をされていました。
周りの顔が見えて一体感がある、頼れる仲間がいると感じることが、組織において重要なのです
顔が見えると、安心しますよね。ちょっと今日は顔が暗いなと思ったら声をかけたり、雑談レベルの相談に応じたり。(働く上での)心理的安全性が高くなると思ってます
ずっと一人で在宅勤務を続けていると、帰属意識が希薄になっていくのでは?という懸念もあります。ずっと在宅で働き続けられるのであれば、フルリモートが OK の会社に転職していくという人も増えるのではないかと思います。
ただし、働き慣れた会社は人間関係が既にできており、心理的な安全性は高まっていると思います。一緒に働いている人がどういう人なのかがわかっているからこそ、在宅勤務が成り立っているのであり、いきなりフルリモート OK の会社に転職してしまうと、人間関係がゼロの状態からフルリモートが始まるため、心理的な安全性が一気に低下する と思います。そういう状況下では、常に結果を出さなくてはというプレッシャーを自分でかけ続けそうです。
この辺りは、昔の記事になりますがSanSanさんの記事に詳しく載っています。
会社が心配するのは「リモートだとサボるんじゃないか?」というところだと思うんですけど…実際、僕の場合は逆で。働き過ぎちゃうんですよね…仕事をしてる姿を見てもらえるわけじゃないんで、とにかく結果を残さないと…なんて気負って。
プログラマなのでコードを書くしかない。アウトプットを出すしかない。でも一人で出来ることには限界がある。そういう意味でも、一人で抱え込みすぎない方がチームとして成果も出る気もします。
また、他の部署や他のチームの人たちと近況報告をしあったり、雑談が普段ができる というのも大きなメリットです。自分のチームだけで在宅勤務を続けていると、どうしても関わる人数が限られるため、視野が狭くなってしまったり、社内で得られる情報が限定的になってしまうという弊害もあると感じました。
とはいえ、新型コロナウイルスの感染リスクなどを考慮すると、現段階では出社するよりも、在宅勤務を続けた方が全体的なメリットが大きい と感じています。また、これからは会社に行かなければならない明確な理由が必要になる と感じました。
個人的には、週に一回出社して、後は在宅勤務を続けるぐらいが良いかもしれません。
With コロナの時代を迎え、新型コロナウイルスと一緒に生きていく世の中になると、会社も会議室での密を避けたり、社員同士の座席を話すなどの対策が必要になると思います。そうなってくるとオフィスのスペースを拡張するか、出社できる人数を間引くかの対策が必要になります。全員が一度に出社するという機会は、今後は減っていくのではないかと考えています。
新しい生活様式が求められる中で、会社での働き方も少しずつ変わって行くのかもしれません。 完全出社か、フルリモートかの二者択一ではなく、出社かリモートかの選択肢が常にあると良いのでは、と思います。どちらにもメリット・デメリットがあるため、何事もバランスが大事だと思います。
まとめ
約2か月ぶりに会社に行きましたが、個人的には在宅でも問題なく働けているため、出社する理由がこれからは必要になるなと感じました。
私の勤務先がこの先どういう形になるかはまだ分かりませんが、6月いっぱいは在宅勤務を継続することができるので、引き続き在宅勤務で働きたいと思います。