【SaaS on AWS 2022 講演メモ】ダッシュボード埋め込みで実現する SaaS のデータによる価値提供 #ISVSaaS

はじめに

2022年10月26日に開催された SaaS on AWS 2022 の講演メモです。

一言感想

QuickSight ダッシュボードを埋め込みたくなりました。色々やってみたいと思います！

前半：登壇者

AWS 深見さん

前半：登壇メモ

• SaaS 側でデータの収集が可能
  • ユニークユーザー数
  • 機能毎の利用率
• SaaSのユーザーがデータを利用できる形で提供して、サービスの価値を提供する
  • ダッシュボードを埋め込む
    • 例
      • トレンド分析
      • クリック率
      • 施策のファネル分析
    • 課題
      • 既存アプリへの実装コストが高い
      • マルチテナンシーの実装コスト
      • スモールスタートが望ましい
      • 運用負荷の増加は避けたい
  • ユーザー自身が分析を行えるようにする

QuickSight

• 特徴
  • 閲覧者は従量課金（使わなければゼロ円）
    • 最大でも１人あたり月5$
  • IAMと組み合わせて、SAML2.0のSSOが可能
• 課題への解決策
  • 既存アプリへの実装コストが高い、マルチテナンシーの実装コスト
    • 埋め込み機能で、導入が容易
    • マルチテナンシーを容易に実現
      • 埋め込むための AWS SDK ライブラリを提供
        • 1 Click 埋め込み
          • コンソールから、 i-frame のHTMLコードが生成できる
        • SDK 埋め込み
          • 動的な埋め込み用のURLを生成できる
          • 社内 IdP と組み合わせて独自の認証機能を実装したい場合はこちら
          • developer portal に詳細
      • ユーザー認証有り・なしのどちらにも対応
        • 匿名
          • セッションキャパシティ料金となるので注意
      • セキュアなマルチテナント構成
        • 匿名でのマルチテナンシー
          • 行レベルでの取得に対応
          • 閲覧のみの場合はこちら
  • スモールスタートが望ましい
    • 最小限のコストで検証
  • 運用負荷の増加は避けたい
    • サーバレスサービスなので、サーバー管理が不要

後半：登壇者

スタメン若園さん

後半：登壇メモ

• エンゲージメントサービス TUNAGを開発・運営している
  • 顧客企業の組織課題に貢献するプラットフォーム
  • 組織改革サイクル
    • 課題把握
      • 社内制度設計
    • クラウドツールで実行
    • 検証改善
  • 社内報、ありがとうメッセージなどに利用
• 従来のダッシュボード
  • 全テナント共通
    • ログイン率
    • 制度利用率
    • 投稿数
  • 顧客の導入目的に応じてカスタマイズされたダッシュボードの必要性が発生
    • QuickSightで実現！！
• QuickSightでの実現
• 開発要件
  • ２種類の権限
    • 閲覧権限
      • ダッシュボードの閲覧のみの埋込
    • 閲覧＋編集権限
      • QuickSightコンソール全体の埋込
  • マルチテナント対応
    • 顧客単位で名前空間を分離
  • AWSデータストアとの接続性
    • マスターデータは Aurora と接続したい
    • トランザクションデータは、Athena で分析できるようにしたい
  • TUNAGアプリとの統合
    • Reactアプリに埋め込みたい
    • TUNAGユーザーと１対１でIAMユーザーを作成し、名前空間に追加
• 導入効果
  • ありがとうカード
    • ヒートマップ分析ができるようになった
  • 社内報
    • 時間帯ごとの既読数がわかるようになった
• 監視
  • 名前空間別にSPICEの使用量を把握したい
  • Author １アカウントあたり無料10GBを超えた場合検知したい
  • CloudWatch＋Lambdaで監視
• 初期セットアップの自動化