はじめに
JAWS Summit Tokyo 2019 3日目のレポートです。 本セッションは、英語と日本語の同時通訳セッションでした。
登壇者
メモできず。 FSxのプロダクトマネージャの方とのことでした。
バックグラウンド
- クラウド上のほぼ2/3のWindowsインスタンスがAWS上で稼働
- IDC調査結果より
オンプレ管理の課題
- ハードウェアの管理
- ソフトウェアの管理
- セットアップ
- アップデート
- ライセンス管理
- セキュリティ
- バックアップ
AWSで運用した場合
- ハードウェアの管理
- AWSで運用(不要)
- ソフトウェアの管理
- こっちはすべてやる
- どっちもAWSが管理できたらどうだろうか? ということを考えた。
ゴール
- Windowsとの100%の互換性
- アプリが求めるパフォーマンスを提供
- ネットワークレベルのパフォーマンスではダメ
- ミリ秒レベルのレイテンシが必要
- 高いスループットおよびIOPS
- ネットワークレベルのパフォーマンスではダメ
- エンタープライズ利用を想定
- 高可用性
- 高耐障害性
- セキュア&コンプライアンス
ということで提供することにしたのは・・・
- Windowsサーバによる完全マネージ型のファイルシステム
- AWS上で提供
FSx概要
概要
- 完全マネージド型のWindowsファイルサービス
Windowsとの互換性
- 100%互換
- NTFS
- ネイティブSMB2.0 to 3.1.1
- 1.0はMicrosoftがセキュリティの懸念があるため非推奨としている
- AD連携,Windows ACLサポート
- 企業は既にActiveDirectoryは使用している
- 既存のユーザIDがそのまま使えることがとても重要
- DFSネームスペース、レプリケーション
- DFSとは、分散ファイルシステムのこと。
- 自動Replication
高速なパフォーマンス
- SSDによる実装
- 高スループット
- 高IOPS
- ストレージ容量に関係なくパフォーマンスレベルを選択可能
- 8MBps~2028MBps
- キャッシュにより高いパフォーマンスを提供
- 600MB~3G
- サブミリセカンドレベルのレイテンシを常に提供
- CloudWatchによるモニタリング
エンタープライズ利用に最適
- 継続監視、ハードウェア故障の検知
- AZをまたいだデータレプリケーション
- セキュリティ
- 保存・移動中のデータも暗号化
- AD連携、ACLサポート
- IAMサポート
- CloudTrailsによるAPI呼び出し記録とログ収集
- コンプライアンス
- PCI-DSS+ISO準拠
- HIPAA適応
幅広いアクセス性
- EC2
- オンプレ
- SMB2.0~3.1.1
- Windows Server
- 2008+
- 7+
- Linux(Sambaクライアント)
- Windows Server
完全マネージド型
- ボリューム管理
- Windowsアップデート
- 自動バックアップ
インフラ管理は不要。
価格
- ストレージ容量毎
- スループット容量毎
- バックアッププライス
- GB単位
- 使われたものだけ
- 増分
- GB単位
価格例
- 1024GB(1TB)
- スループット8MBps
- バックアップ500GB 上記構成で1ヶ月で約205ドル
拠点
- 米国
- EU
- 東京
サービス詳細及びリファレンスアーキテクチャ
- SMBマルチチャネル
- MultiAZ
- DFSレプリケーションできるようになる
- 自動レプリケーション、自動フェイルオーバ
- 大容量データの管理
- 最大5万共有
- 3エクサバイト
- リードレプリカによるパフォーマンス向上
- データシャーディング
- 複数のファイルシステムで実現可能
- バックアップ
- 自動化されたバックアップ(毎日)
- 0-35日
- S3へ
- ユーザによるバックアップ設定
- S3へ
- 自動化されたバックアップ(毎日)
Windowsホームディレクトリ
既存のADと連携
- AWS Managed AD→オンプレADに1方向の信頼関係を確立する
- 既存のファイルのアクセスコントロールも変更無しで移行可能
- 詳細は公式ドキュメントを参照。
デモ
AWS側
- 1024GBを指定
- 自動的にスループット値をレコメンドしてくれる
- セキュリティグループ
- 暗号化
- 自分の暗号化キーも選択可能
クライアントPC
- AWSから取得した名称でドライブをマッピングする
- 通常のドライブのマッピングと手順は同じ
- 非常にシンプルな手順
- Windowsネイティブ
パフォーマンス
- Read
- 1.7GBくらい
- Write
- 1.5GBくらい
まとめ
FSxは非常に気になるサービスだったため、非常に有意義なセッションでした。実際のデモも見る限り、シンプルな設定で使えそうな印象を受けました。 ちょうど今、自社のオンプレのファイルサーバを移行しようか、という話があるため、ADの一方向の信頼関係の設定部分さえクリアできれば、自社への導入を検討したいと思います!