はじめに
今年もやってきましたAWS Summit Tokyo! AWS Summit Tokyo2019の基調講演レポートです。
登壇者
AWS Vice President Technology Marco Argenti氏
基調講演
- 12年前から開始したときには、ここまでの規模になるとは思わなかった
- 世界中で使われている
- 人間の時間をどう有効活用するか
- エンタープライズのお客様は世界中にいる
- Volkswagenが122の工場にAWSサービスを展開していく予定
- 公共部門も拡大していきたい
- イギリスの司法省でAWSが使われている
- 有権者に対して効果的な司法であろうとしている
- イギリスの司法省でAWSが使われている
- なぜAWSを選んでもらっているか?
- 正しいツールを開発者に提供しているからではないか
- 妥協するということはコストを伴う
- ブランドのロイヤリティが下がってしまうこともある
- ビルダーを対象とした最も幅広いプラットフォーム
- 165のサービスを提供
- ビルダーは幅広く、深掘りしていく必要がある
グローバルインフラ
- 現在66のAZが21の地域にまたがっている
- 12のAZと4つのRegionを発表した
- ミラノ
- ケープタウン
- バーレーン
- ジャカルタ
- 対障害性
Database
- 幅広く、深掘りできる要素は、特にDBで顕著
- グラフDBをRDBで実現することは難しい
- データ構造が根本的に違う
- 14のDBサービスを提供
- 他のクラウドサービスと比べて倍
ストレージ
- ブロックは流動的でなければならない
- すべてのOS、全てのユースケースをカバーしている
Security
- 最も重要な項目
- 他社よりも遥かに多いサービス料
- 200以上のガバナンスサービスを提供
- 暗号化サービス
- 116提供
- 競合の3倍
- キー管理と統合済みのサービス
- 54提供
- 116提供
クラウド移行
- イノベーションを実現してほしい
- お客様をAWSにより迅速な移行を支援するには?
- 1つのソリューションで解決することはできない
- 幅広いサービスが必要
- データ転送&ストレージ
- 11の異なるサービスを提供
- Direct Connect
- Snowball
- ペタバイトサイズの移行ソリューション
- 数時間以内にCloudへアップ可能
- Snowmobile
- Snowball以上の移行ソリューション
- 会社に物理的なトラックが来る
- DataSync
- RoboCopyよりも数倍早い
- 11の異なるサービスを提供
- データ転送&ストレージ
- DB移行
- 14万のユニークなDBがマイグレーションサービスを使って移行された
- アプリケーション移行
- オンプレミスと同じ環境を使いたい
- SAP
- Windows
- 数十万のお客様がAWS上でWindowsを実行
- WindowsServerのインスタンスをMicrosoftよりも2倍以上ホスティングしている
- 10年以上の実績がある
- オンプレミスと同じ環境を使いたい
- ハイブリッドと言う選択
- 最終的に、大半のお客様はAWSを選択すると思うが、段階的な移行もある
- ハイブリッドインフラ
- 4つの製品
- Direct Connect
- Outposts
- プレビュー版
- re:Inventで発表された
- AWSとシームレスに統合したオンプレミスで実行
- Snowball Edge Compute-Optimized
- 演算のワークロードをネット接続がない/制限されている場所でのコンピュートを実現
- VMWare
- VMWare Cloud on AWS
- ゼンリンデータコム(地図情報)
- VMWare Cloud on AWS
- 4つの製品
- マイクロサービス
- イノベーションの時間をもたらす
- 小さな変更をどんどん起こしていく
- 小さなステップで反復していけることが大きなメリット
- モノリシックがすべてを担う
- 全体を1度にデプロイしないといけない
- どこかを止めると全体に影響が出る
- マイクロサービスへ
- モノリシックの課題を解決
- 個々が1つのことを担う
- API間でコミュニケーションを取る
- 可用性も向上する
- インスタンス、コンテナ、そしてイベント駆動型コンピュート
- インスタンス
- 200以上のインスタンスタイプ
- ほぼすべてのワークロードとニーズに対応
- I3は60テラバイトのインスタンス
- コンテナ
- ECSが一番最初の選択肢になるかもしれない
- 最も簡単に導入できる
- 既にコンテナを持っていて、Cloudに移行したい場合にも有効
- McDonald
- 全世界で6400万人にビジネスをしている
- 1秒あたり20000万の発注
- ウーバーイーツとの連携も可能に
- McDonald
- Fargate
- サーバレスコンテナ
- クラスタの管理は不要
- シームレスなスケーリング
- サーバレスコンテナ
- EKS
- Kubernatesを実行するエンタープライズ向けプラットフォーム
- OSSだが、EKSの方向性としてはぶれない。上流で変更を加えていく。
- K19コミュニティとも統合している
- ECSが一番最初の選択肢になるかもしれない
- Lambda
- インスタンス
- 幅広いサービスが必要
- 1つのソリューションで解決することはできない
メルカリの事例紹介
登壇者
- メルカリCTO 名村卓氏
メルカリの紹介
- メルカリの滞在時間は5.3H
- 安心・安全なサービス
- AIによる違反検知
- 今後
- エコシステムの構築
- メルペイを中心とした金融サービス
- エコシステムの構築
AWS活用事例 マシンラーニング
- Image Search
- 写真に撮ったものと近い商品を検索できる
- trainingにEKSクラスタを使用
- GPUを使ってtraining
- S3に画像を保存
- 高い可用性・安定したストレージは学習向き
- EKS
- 管理不要なのが良い
- AI出品
- 商品撮影したタイミングで自動推測して自動入力
不正対策
- AML/CFT
- テロ対策
- 不正対策
- splunk
- AWS Kinesisに標準対応
- ECS
- Fargate
- Lambda
AWSを使う理由
- 積み上がり続ける信頼・実績
- 無数の新機能が常にリリースされ続ける
- CustomerObsessionの徹底
- まるでメルカリの社員のように一緒に考えてくれる
- この姿勢はAWSの強み
【属】基調講演
AWSのサーバレスアプリケーション/アーキテクチャ
- Lambda
- 47のAWSサービスと統合
- 他社よりも遥かに多い
- イベント志向型のハブとなるサービス
- サーバレスはスタートアップ企業だけのものではない
- 日経新聞社
アプリケーション間のコミュニケーション
- J2EE、サーバレス、様々な技術で構築されたアプリが混在している
- AWS App Mesh
- マイクロサービスからマイクロサービスのコミュニケーションづくり
- サービス間の制御点
- TrafficのReRoutingができる
Database Freedom
- オープンソースへの移行
- MySQL
- PostgreSQL
- MariaDB
- ★Aurora
- Cloud向けに開発
- MySQLの5倍、PostgreSQLより3倍の速さ
- 優れた可用性と耐久性
- 秒単位で巻き戻すことができる
- AWSの歴史上、最も成長の早いサービス
- 顧客事例
- Netflix
- ダウ・ジョーンズ
- 夜間処理を8時間から大幅に短縮
- レコチョク
- オンプレミスのDBから3ヶ月以内に移行
- 完全なファミリー
- インメモリ
- ElastiCache
- グラフ
- Neptune
- 時系列
- Amazon Timestream
- IoTなど時系列データ
- Amazon Timestream
- 元帳
- Amazon QLDB
- ログの真正性を保証しないといけないような場合
- ブロックチェーン
- Amazon QLDB
- KVS
- DynamoDB
- マルチリージョン・マルチマスター
- グローバルテーブル
- 複数のAWSRegionでレプリケーション
- どんな規模でも信頼できるパフォーマンス
- DynamoDB
- ドキュメント
- DocumentDB
- インメモリ
ブロックチェーンに対する考え方
- 集約型か、分散型か
- Amazon QLDB
- 集約型
- 透過的でイミュータブル
- 変更は不可能
- 暗号的に検証可能なtransactionログを提供するフルマネージドサービス
- ログは信頼された中央機関が所有
- Managed Blockchain
- 分散型
- 数クリックでブロックチェーンネットワークを構築可能
分析
- 企業は自社データからもっと価値を引き出したい
- クラウドデータレイクがあるべき未来
- AWS S3
- データレイクで最も人気の選択
- 優れた耐久性、可用性、スケーラビリティ
- 最善のセキュリティ、監査
- データ移行の方法が最多
- エクサバイト量のデータを好みの分析サービスで分析可能
- AWS Lake Formation
- プレビュー版
- 安全なデータレイクを数日で構築できるセキュアなサービス
- 分析のポートフォリオ
- 可視化・ML
- QqickSight
- 分析
- RedShift
- 複数のソースからデータを収集
- ペタバイト級のデータウェアハウス
- 大規模DBをまたいだ複雑なクエリ
- Athena
- Kinesis Data Analytics
- RedShift
- データレイク
- S3
- Lake Formation
- Glue
- データ移動
- Snowball
- 可視化・ML
Edgeのデータはどうするのか?
- 数十億のエッジデバイスからデータが来る
- 医療機器
- 警報機器
- サーモスタット
- スマート電球
- ドアロック
- 車
- 住宅
- 2025年に750億個のコネクテッドデバイス
- AWS IoT向けプラットフォームは最も安全
- データサービス
- IoT Events
- コントロールサービス
- IoT Things Graph
- デバイスソフトウェア
- IoT Greengrass
- FreeRTOS
- データサービス
- 多くの業界で採用
- Yammer
- トラクターの車両をAWS IoTに接続
- 収穫量を予測
- Yammer
- 様々な業種で採用
- 自動車製造
- 破壊的な変革が起きている
- 家電
- 農業&食糧生産
- 土壌の管理
- エネルギー管理
- 電気自動車の普及
- スマートメータによるエネルギー節約
- 自動車製造
Panasonicの事例紹介
登壇者
パナソニック株式会社 宮崎秋弘氏
Panasonicの紹介
- くらしのパナソニック
- 次の100年はくらしのCyber Physical化
- 眼によるセンシングに注目
- 五感のうち87%が眼から認識する
- Vieureka Platform
- 五感のうち87%が眼から認識する
- 眼によるセンシングに注目
現行のアーキテクチャ
- EC2上に構築、独自開発
- 今後は、AWS連携強化でサービス拡充
Viereka事例
- サッポロドラッグストアに導入
- 来客状況を分析
- カメラ毎に人数カウント、滞留時間など分析
- 五洋建設
- 入退室管理
Vierekaパートナーに貢献できること
- エッジデバイスがわのApp開発が不要
- 遠隔管理・保守の出張費無料
- 稼働しながら機能追加可能
- 固有の価値を生む時間を作り出す
- Vierekaパートナーコミュニティ
- ハードウェアメーカー
- AIエンジンメーカー
- インテグレータ
- 50名参加
- パートナー数は23社
【続】基調講演
機械学習 aws is how
- あらゆる開発者とデータサイエンティストに機械学習を提供
- AIサービス
- 視覚
- Rekognition Image
- Rekognition Video
- Textract
- 画像からテキスト抽出
- スピーチ
- Polly
- 言語
- Transrate
- チャットボット
- Lex
- 予測
- Forecast
- Personalize
- レコメンド
- 視覚
- 機械学習向けインフラ
- EC2 P3
- モデル学習に最適なインスタンス
- 事前処理が実施できる
- EC2 P3
- MLフレームワーク
- TensorFlow
- AWSこそTensorFlowを実行するためのプラットフォーム
- TensorFlowのクラウドワークロードの85%がAWSを
- mxnet
- PYTORCH
- TensorFlow
- 本番環境での推論の実行
- 機会学習のコストの大半はここから発生する
- 非常にコストがかかる分野
- ここを下げたい!
- Amazon Elastic Inference
- M5インスタンス
- 推論コストを75%削減
- Amazon Elastic Inference
- SageMaker
- 全ての開発者に機械学習を提供
事例紹介 SyntheticGestalt社
登壇者
SyntheticGestalt Ltd. CEO 島田 幸輝氏
会社紹介
- 人工知能により科学研究を自動化し、天才に依存せずに科学的は発明を実現する
- 昨年できた会社
- 日本政府も支援
- 創薬コスト
- 2123億円
機械学習
- SageMaker →分子を推論→ロボットによる検証
- 解析速度が518万倍に
- 解析コストは4300万分の1に
- 数億のウホから総当たりで探索
- 結果、酵素タンパク質の新種を発見できた
SageMakerで薬を設計する
- SageMaker RLで設計される分子
これから
- AWSで科学者が機械学習エンジニアに
- 仮説検証を今までにない精度と速度で
- AIによりライフサイエンスは新時代へ
【続】基調講演
AWS DeepLens
- 開発者向けビデオカメラ
DeepRacer
- 完全自走型の1/18スケールのレーシングカー
まとめ
3日目の初日の基調講演についてまとめました。 内容が盛り沢山だったこともあり、予定よりも時間が超過してましたが、非常に学びが多いセッションでした。
メルカリさんの環境は、米国がGCPを使っていて、日本がAWSというようなハイブリッド構成だった気がしますが、AWSを全面に押し出していたのが印象的でした。 SyntheticGestaltさんは日本政府も応援しているとのことで、これからの少子高齢化の日本にとって必要な会社だと感じました。AWSという革新的な技術を使って世の中の課題を解決するというのはとてもワクワクします!