はじめに
2024年の技術目標の一つとして「AIエージェントの学習」を設定したので、早速実践してみました。 今回は、Difyを使ったLLMアプリケーション開発の経験を共有します。今年はブログ書くぞ!
書籍紹介
今回は、こちらの本でやってみました。
本書の特徴は以下です。Difyを体験してみたい!という人におすすめです。
- 初心者向けの丁寧な解説
- 実践的なハンズオン形式
- RAGとエージェントの基礎概念の解説
- 具体的なアプリケーション作成手順
Difyやってみた
本書でできることは以下の通りです。
- Difyアカウントの作成とセットアップ
- 基本的なDifyアプリケーションの作成
- テキストジェネレーターの実装
- RAGアプリケーションの構築
- エージェントアプリケーションの開発
Difyやってみた感想
迅速な開発とデプロイ
- ブラウザベースの操作のみでLLMアプリを開発できる
- コーディング不要でアプリケーションをデプロイ
- 数分で動作確認まで完了する。ほんとすごい。
RAGアプリケーションの特徴
- 初期設定でも基本的な機能は十分に動作
- チャンクやインデックスの概念は複雑だが、チューニングの余地が大きい
- PoC(概念実証)フェーズでの活用に適している
エージェントアプリの可能性
- LLMによる自律的なツール選択と実行
- LLMが勝手に Wikipedia 検索したり、DuckDuckGo を使って調べて、旅行プランを提案してくるのは驚きました。
- 定型業務の自動化に大きな可能性を感じる
- 自分の定型作業をエージェントにやらせてみたくなりました
- ツールチェーンの統合による効率化
- APIがあるものは全部 Dify に連携させたくなります
セキュリティ考察
- クラウド版:URLを知っている人なら誰でもアクセス可能
- セキュアな環境が必要な場合は以下の考慮が必要
- コミュニティ版の利用
- 自社AWS環境へのデプロイ
- オンプレミス環境での運用
まとめ
Difyは、LLMアプリケーション開発への参入障壁を大きく下げてくれるツールです。特にRAGやエージェント機能は、業務効率化やプロセス改善に大きな可能性を秘めています。セキュリティ面での考慮は必要ですが、LLM技術の実践的な学習と導入に適したプラットフォームといえます。百聞は一見に如かずということで、実際に触ることでRAGアプリや、AIエージェントアプリのイメージがつかめました。2025年に引き続き深堀りしていきたいと思います!